算数


      「立体図形の体積・表面積の比の問題」

      底面積が等しい,高さが等しいなどの条件を利用すると,角柱の体積の比を簡単

      に表すことができます。以下の問題もこのような考え方を用いる問題で,中学入

      試ではよく出される種類の問題です。



(問題)

 次の図のように,たてm,横20m,高さ10mの直方体を,底面に平行な面と

 底面に垂直な面で切り,4つの四角柱ア,イ,ウ,エに分けました。

 3つの四角柱ア,イ,ウの体積の比は3:2:5です。

          

[1] はいくらですか。また,の和はいくらですか。

[2]四角柱アの表面積は,四角柱イの表面積より80cm2だけ大きく,また,2

 つの四角柱ア,エの表面積の比は6:7です。

 (1) の和はいくらですか。

 (2) はいくらですか。

(解答)

[1]2つの四角柱アとイは底面が合同なので,体積の比は高さの比と同じです。

   アとイの体積の比は3:2なので,高さの比も3:2になります。

    e=10×=6(cm)

   2つの四角柱アとイはともに高さがで等しく,体積の比は底面の台形の

   面積の比になります。高さが等しい台形は対角線で2つの三角形に分けて,

   底辺の和(上底と下底の和)の比になります。

   アとウの体積の比は3:5なので,上底と下底の和の比も3:5になりま

   す。

    =20×2×=15(cm)

                        答 =6,=15

[2]

 (1) アとイの表面積の差は,下の図1でアの展開図の赤く塗られた部分で生じ

   ます。

          

   この部分は,縦2cm,横()cmの長方形なので,

    =80÷2=40(cm)

    d=()−()=40−15=25(cm)

                           答 d=25

 (2) 下の図2のように,

          

   アの底面の周は, d=40(cm)

   アの側面積は,  6×40=240(cm2)

   エの底面の周は, d

            =()+()

            =()+{20×2−()}

            =25+(40−15)=50(cm)

   エの側面積は,  (10−6)×50=200(cm2)

   アとエの底面積の比は,アとウの底面積の比,つまりアとウの体積の比と

   同じだから,3:5です。

   アの底面積をとすると,角柱の表面積=底面積×2+側面積だから,

    アの表面積=×2+240cm2=+240cm2

    エの表面積=×2+200cm2=10+200cm2

   アの表面積:エの表面積=6:7だから,倍数算の計算法を利用して,

    (+240cm2)×7=42+1680cm2

    (10+200cm2)×6=60+1200cm2

   この2つの量の大きさが等しいので,

    =(1680−1200)÷(60−42)=480÷18=cm2

   アの底面積は,×3=80cm2

   アの底面は,上底と下底の和が15cm,高さがcmの台形だから,

    =80×2÷15=10(cm)

                            答 =10

   *他にも解法はありますが,桐朋中レベルの上位・難関校を考えて,上の

    ような倍数算の計算を利用しています。


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