|
|
|||||||||||
|
|
|||||||||
| 渋教渋谷 |
![]() ![]() |
「共学校で、男女がお互いを認め合い競い合うことが自然である」 (中山) 開校初年度から人気を集め、2年目、3年目と順調にレベルアップを果たされています。この状況や原因をどのようにお考えですか。 (田村先生) この学校が目指している新しい学校の姿が、現在の受験生や、その保護者に好感をもって受け入れられているからだと思います。 私の父が大正13年に女子校を造りましたが、当時は、男女が同じ教室で同じ内容の勉強をすることなど考えられませんでした。男女が別の学校で学ぶことが当たり前でした。現在では、男女が同じ教室でお互いの特性を認め合い競い合うことが自然だと考える保護者が多いと思います。 中高一貫教育の中で、21世紀に活躍できる、国際性を身につけた有能な人材を育成することができる、新しい姿の学校を目指しています。 まず、千葉市幕張に、昭和58年幕張高等学校、次いで附属中学校を開校し、中高一貫教育を始めました。幕張中学・高校はいわば「郊外型」の男女共学の進学校ですが、この渋谷には「都市型」の学校を造ってみたいと思っていました。都市の景観にマッチした高層ビルを建て、幕張で進めてきた人間教育や教科指導を、いろいろな検証や反省を含めながら、渋谷でも進めています。ですから、私たちはこの学校が新設校であるとは考えていません。受験生やその保護者もそのように感じ期待されているのではないでしょうか。 「学校に対して魅力や好感を持ってもらう努力が評価された」 (中山) 具体的にはどんなことがなされたのでしょうか (佐藤先生) 新しい学校ということに関連して、受験生を抱える保護者は男女共学が当たり前のものだと考える世代になっています。しかし、男女共学であれば良いというわけではないはずです。受験生や保護者が、この学校に魅力や好感を持ってもらうことが必要です。 校舎や設備、教育過程の充実は当たり前ことですが、それ以外に、例えば願書の提出や試験の際、保護者に暖房が入った体育館や温かい飲み物を用意し、お待ちいただくようにしています。伝統校では、寒い中で並んで待つのは仕方がないと、保護者の方が諦めてしまうでしょうが、渋渋では同じことをやったら許されないでしょう(笑)。 従来、あまり気にされていなかったようなことにも、気を配る姿勢も、入学後への期待を保護者に持ってもらうことにつながっていると思います。パンフレットなどもなんとか従来のパターンを変えたものにしたいと試みました。スタッフの心意気を感じてもらえればと思いましてね。 「6ヵ年一貫教育は本当のエリート教育である」 (中山) 校長先生は麻布学園のご出身で6ヵ年一貫教育を体験されています。また渋谷幕張では実際に6ヵ年一貫教育を実践されています。それらが、具体的にはどのような形で活かされているのでしょうか。 (田村先生) 本来6ヵ年一貫教育は大学に向いている教育です。自分自身の希望を実現するために高等教育を受けるわけですから、夢の実現の手助けを学校が果たしていけるように準備をします。しかし12歳から18歳の時期というのはアイデンティティーを確立する時期にもあたります。そのような時期の生徒に教育を行うわけですから、他人と競って学力を伸ばすだけでは意味がありません。他人からも評価されるような素晴らしい能力を身につけていくための教育、つまり本当のエリート教育をしなくてはなりません。 まず、生徒の成長過程を考え、6ヵ年を2ヵ年ずつの3つのブロックに分けました。渋幕の成果を採り入れて指導を進めていますが、中1・2は30人学級による指導を進め、個々の性格や性質を把握しつつ、その後の指導の土台づくりを行っています。ただ法律で教室の大きさが決められている日本では30人学級に適応した大きなサイズの机や椅子がなくオーストラリアから取り寄せなくてはならなかったのは予定外(笑)でした。 中3・高1から40人学級で習熟度別の授業展開となります。渋幕では均等クラスなのですが、まだ学力水準に開きがあるのでやむを得ず導入しています。 教科の指導においては、国際性を身につけるための英語の指導を重視していますが、カリキュラムの面で、相互の関連性を考えて指導内容の組み換えを積極的に行い、系統的に学習できるようにしています。パンフレットで、数学についての概念図を示していますので、参考にしてください。 さらにシラバスを配布して生徒や保護者にもその関連性を理解してもらった上で、授業を進めています。定期テストの問題などでも渋幕と情報交換をしています。 学校内だけでは教育は完成しないと考え、校外学習も重視しています。「自調自学」の方針を実践するために敢えて現地集合など、生徒自身による事前の準備が必要な予定にしています。仏像と一日中向き合う、奥深い筆作りの工房を訪ねる、などユニークな計画もあります。中には間違えて目的地に止まらない電車に乗ってしまったため車掌さんと交渉としてただで目的地まで戻ってきた(笑)などという経験をした生徒もいます。 自分から解決策を見出していくことも素晴らしい学習経験でしょう。 「当面は完全4教科への移行は考えていない」 (中山) 受験生にとって、入試に関しての最大の関心は「近い将来に完全に4教科受験になるのか」ということです。この点を含めて入試についてお聞かせください。 (佐藤先生) 当初は渋幕と同様に完全に4教科受験にすることを予定していました。しかし、受験の間口を広げていろいろなタイプの生徒に入ってほしいということ、不景気の影響で中学受験をする生徒の数が減少しつつあることなどを考え当面は4教科受験に一本化するということは考えていません。 入試問題については、国語などで難しい問題が多くなっていると批判がありますが、担当者が手探りで出題しているのが現状でしょう。説明会で基本的な方針をお伝えしていますので、それを参考にしてください。 以上 付記 校長は、他の職務を兼務されて多忙にもかかわらず中学生の「道徳」の授業を担当されているという。毎回の授業でのレポート処理が大変なようだが、最近の社会情勢を考えて人間教育を重視されている表れであろう。また、「新しい学校を創る」という熱意が穏やかな話し方の中からも感じられた。手厚い特待生制度や、校舎設備の改善など学校経営にはかなりの負担になるはずだが、それを全く感じさせない。スタッフは学校教育の場以外からも広く求められているようだ。スタッフ一丸となって学校づくりにまい進する気概がお二人から感じられた。 |
|||||||
|
|
|||||||||
|
|||||||||
|
|
|||||||||
| 学校案内 | |||||
| 住 所 | 〒150−0002 東京都渋谷区渋谷1−21−18 | ||||
| 電 話 | 03(3400)6363 、 キャンパスホットライン03(3249)7210→指示に従い→6040# | ||||
| U R L | http://village.infoweb.ne.jp/~fvgf5660/ | ||||
| 交 通 | JR・東横・新玉川・井の頭・半蔵門・銀座各線「渋谷」7分、千代田線「明治神宮前」7分 | ||||
| 施設・環境 | 平成8年完成の校舎(地上9階、地下1階)内部にはパソコン教室、理科室、図書室(書庫・閲覧室分離)、自習室(最上階)、メモリアルホール(地下1階、世界初の全自動の折畳式柔道場など)、普通教室にはトゥルーライト(NASA開発、色温度5500Kの蛍光灯、物の色が自然に見え目にも優しい)や大型の机と椅子(オーストラリア製、人学工学に基づく構造)を使用 | ||||
| 生 活 | 隔週5日制、ノーチャイム制で各自時間を管理、制服(冬服)には正装以外にオプションがあり自由に組み合わせ可能 | ||||
| クラス | 中1・2は1クラス約30名の5クラス、中3から1クラス約40名の4クラスに編成。高1から外部生1クラス入学予定 | ||||
| 授 業 | 英語・数学では先取り学習を行い、中3から高校過程に入る。 さらに、中3からは英語・数学で習熟度別授業も併せて行う。高2から大幅な選択制を導入し、各自の進路に合せた授業を展開していく。また、長期の休業前に補習や希望制の講習を実施する。 | ||||
| 99年大学合格 | |||||
| 98年大学合格 | まだ卒業生がいないため、データはない | ||||
| 97年大学合格 | |||||
| 指定校推薦枠 | |||||
| 受験情報 | ||||||||
| 合格基準 | 第1回 2教科 日能研 男55女57 四谷大塚 男54女59 統一模試 男61女63 第2回 2教科/4教科選択、2教科で判定 日能研 男56女57 四谷大塚 男54女59 統一模試 男63女63 |
|||||||
| 入試要項 | 第1回 2月 1日 男女 計70名 2教科/4教科選択 第2回 2月 3日 男女 計67名 2教科/4教科選択 帰国生 1月27日 男女 計15名 国算英/国算作文選択 *第1回の入試科目に変更あり |
|||||||
| 問題の特色 | 開校3年のため手探りの出題が多いのか、傾向が一定していない印象を受ける。 ただ合格最低ラインが総合で50%を割っていることからわかるように出題のレベルはかなり高めになっている。取れるところで確実に得点することが重要である。国語は大問が3題で、その内の1問が詩の鑑賞となっている。 以前に比べ、中学入試において詩歌の出題が減っているので得意な生徒には有利である。他の2題は小説、随筆、論説など幅広いジャンルからの出題となっており、設問の水準も高い。読書の量に裏づけされた読解力が必要で、文章により好き嫌いはっきりしている生徒には向かないだろう。普段からの多方面での読書量が要求されている。算数は最初の計算や短い文章題で35〜40%程度の配点があったが、これは今後減らしていく意向のようで、いっそう図形の計量やグラフの利用、場合の数などの考える問題が重要になってくる。過去問を参考に練習をしておくことが大切である。理科と社会については昨年の2次の出題だけで傾向はわからない。説明会で示された主題内容をもとに、練習問題に取り組んでおこう。 | |||||||
| 学費 | 入学金230.000円 授業料(月額)30.000円 施設拡充費120.000円 施設費(月額)7.000円 学校債・寄付金 なし 教育後援会費(月額)1.000円 生徒会費(月額)400円 | |||||||
| 現状と展望 | 開校わずか3年で、急速に評価を高め、2月1日の上位校としての地位を確立した。在校生からの校舎や設備、指導法や教材、教職員についての評判が高いので、今後も難度が上がる可能性が高い。3年後の第1期生が大学入試において上げる実績で評価が定まるだろうが、渋谷幕張でのデータが活用されており、相当の実績をあげることが予想される。今後も伸びが注目される進学校である。 | |||||||
|
|
||||||||
|
|
||||||||
|
|
||||||||
| Copyright(c) gHokushin 掲載の記事・写真・図表などの複写無断転載を禁止します。 著作権はgHokushinに属します。 |
||||||||