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| 電機大 | ![]() ![]() |
「男女比の3:1はバランスがよい」 (中山) 校長になられて何年目でしょうか。 (高久先生) 4年目です。 (中山) 中学校の入試を始められて2年目からの就任ですね。男女共学化や入試科目の変更など、さまざまな改革に関して陣頭指揮を執られた先生から、その折りのお話を伺いたいと思います。特に共学化にあたってどのように準備されたのでしょうか。 (高久先生) 男子校だったので、まず設備の面での変更がありました。 女子用の更衣室やお手洗いはすべて新たに作りました。 それから女子生徒に関して何か問題が起こった場合を想定して、共学校の生活指導を担当されている先生を招いてお話を伺ったり、教員全体で勉強会を開いたり、といろいろな対応策を練った上で共学に移行しました。 (中山) 概して中学生の頃は男子より女子の勢いが強いという状況が感じられますが、電機大ではいかかでしょうか。 (高久先生) 確かにそう言えますね(笑)。女子が入って活発になりました。今まではなかった演劇部やソフトボール部ができ、にぎやかな感じがします。 ただ、本校の場合は男女の人数が3:1で男子がかなり多いので、女子の勢いが極端に強くなることもないようです。逆に男子の勢いも極端に強くならない、ちょうどバランスがとれているのではないかと思いますね。 (中山) 学力面ではどうでしょうか。合格者の学力をみると男子の方がかなり高いように思われますが。 (高久先生) 入学試験では女子の方が合格点が若干低くなっています。しかし、入学後は女子の方が平均的には上にですね。女子は男子に比べて努力家が多いのでしょう。 (中山) 男子と女子で指導の面で違いはあるのですか。 (高久先生) 体育以外は別の授業はありません。 クラス名簿も中学では男女別ですが、高校になると一緒です。特に男女を区別した教育はしていません。 (中山) さきほどの共学化への準備にも関係しますが、思春期の生徒たちへの対応として特に準備されたことはありますか。 (高久先生) 毎年、精神科の先生に思春期の問題に関する講話をしてもらいます。 中学生と保護者が一緒に話を聞いて、その後に保護者だけ残ってもらい質問や相談を受けてもらうようにしています。 (中山) 毎年、同じ先生にですか。 (高久先生) そうです。その先生も本校が気に入ってくださって、お子さんが高校に入学されました。 「英語のモーニングレッスンではパンと牛乳が出る」 (中山) 電機大が中学受験で注目された理由はいくつか考えらますが、数少ない理科系大学の付属で、理数系の指導が設備も含めて充実していることが挙げられます。やはり理系に強い子を育てたいとの意図でしょうね。 (高久先生) 確かに、理科での実験・観察・実習は多いと思います。授業時間数も多くとって、理科に興味を持たせ、その興味をさらに深くすることを考えていますので、実験・観察・実習はとても重要なのです。 でも、理系にばかり力を入れているわけではないのですよ。中学から入ってくる生徒の持つ多様な志向に応えることが重要ですから。 (中山) 具体的にはどのような指導システムが採られているのですか。 (高久先生) まずは生徒の状況をつぶさに見て対応ができるようにと、少人数のクラス編成をしています。1クラス平均30人ですから、生徒の気質までわかります。 さらに、ネイティブスピーカーの先生が担当する英会話の授業ではクラスを2分割して行います。徹底的した少人数の授業をしているのです。 (中山) 電機大独自の授業があると伺いましたが。 (高久先生) そうですね。モーニングレッスンという英語の授業があります。 週1回、8時に登校して、ネイティブスピーカーと一緒にゲームなどをやりながら英語の基礎を学ぶ授業です。 (白川先生) モーニングレッスンは中1の授業ですが、みんな楽しんでやっています。 朝がちょっと早いので、パンと牛乳も出しています。 (高久先生) 授業ではないのですが、中学3年が1年かけて取り組む卒業研究も独自のものでしょうね。 生徒に教師ひとりがついて、いろいろ指導しながら研究・調査して冊子にまとめます。 卒業式の後に優秀な研究を2つ発表しますが、生徒があげるテーマにはいろいろなものがあっておもしろいですね。 (中山) 先生が特におもしろいと思われたテーマはありますか。 (高久先生) 私よりも本校の理事長が感心していたものにエジプトについての研究があります。 「出かける前にこのレポートを見て、エジプトについてもっと研究しておけば良かったなあ」(笑)と言っていました。 この卒業研究は文部省が言うところの総合学習の先取りだろうと私は思います。 「通知票に厳しいことを書くと保護者から手紙が来る」 (高久先生) 保護者と科目担当者の懇談会のというのも独自のものだと思います。 中1では家庭学習での保護者の関与がかなり大きいものになりますので、特別に年に2回行っています。科目担当者の授業の方針を保護者に理解してもらい、あわせて保護者からの要望を伺うようにしています。 (中山) クラス担任中心の懇談会は多いのですが、科目担当中心のものは珍しいですね。 (白川先生) 懇談会に加えて、成績表をつける場合にも科目担当が全員にコメントを入れて成績をつけています。 (高久先生) ふつう通知票は担任が学期ごとに書き入れるものですが、本校の場合には科目別に担当者が書き入れます。だから科目別に1枚の通知票になっていますね。 (中山) それがきめの細かい授業につながっているのですね。 でも、先生方はさぞかし大変なことでしょう。 (高久先生) 大変だと言っております(笑)が、一生懸命やっていますね。 (中山) 平常の授業の中で、生徒の学習状況をつぶさにチェックしておかないと書けないものですね。 (高久先生) そうだと思います。到達目標に対する達成度、授業態度、授業への意欲などをよく見ています。ノートの使い方なども指導して、よい意味のチェックをしています。 (中山) 保護者からの感想はいかがですか。 (高久先生) 感想というよりも、最近は少し厳しいコメントを書くと保護者からお手紙が届きます。「評価が厳しすぎるのではないか」というものです。 (中山) 対応はどうされるのですか。 (高久先生) 科目担当者に話をして、保護者に電話をかけたり、直接にお話をしたりします。その時点でご理解いただけているようです。同じことを書いても保護者のみなさんからの反応は、以前とは受け取り方が変わってきていると、教科担当者とは話してます。 (中山) どういう点でしょうか。 (高久先生) 我が子への厳しい評価が書かれていると、それが自分に対してのものだと、保護者が感じられるからではないでしょうか。直接担当者と話すことで解っていただいていますが。 「フェアな態度で行動して欲しい」 (中山) 学校の指導は教科指導と生徒指導の両面がありますが、生活指導の面での特色をお話ください。 (高久先生) 「人間らしく」という教育方針を掲げています。これはフェアな態度で行動できるようになって欲しいという意味なのです。 難しいことではありますが、何に対しても公正な態度をとって欲しいものです。いろいろな機会を通じて話し続けています。 (中山) 生徒の反応はいかかですか。 (高久先生) ある程度わかってくれているのではないかとは思います。 しかし、残念ですが高校生では1、2年に1回の割で困ったことの報告を受けることがあります。そのようなことは絶対にさせたくないと思っているのですが。 長い休みなど、意識が薄れてしまう可能性がある時期には、特に注意して指導をしています。 (中山) 現在のみなさんの様子から教育方針は理解されていると感じます。電機大の生徒はどのような性格の特徴を持っていると思われますか。 (高久先生) おとなしい生徒が多いと思います。理系に進む生徒が多いことも影響しているかもしれませんね。あまり羽目をはずさない生徒が多いようです。 (白川先生) 勉強の様子を見ても、コツコツ努力する生徒が多いと思いますね。 (中山) 生活面での指導もしやすいのではないのですか。 (高久先生) ある意味ではそう言えますね。茶髪やピアスをする生徒は少し増えていると感じていますが、少し指導をすれば直しますから。 (中山) どのように指導をされるのですか。 (高久先生) そのようなことをしたいという気持ちはあるだろうが、TPOをわきまえなさい、と話をしています。クラス担任も同様に対応しています。 (中山) 携帯電話の持ち込みが問題になる学校もあるようですが。 (高久先生) 携帯電話については、中学、高校とも特に禁止してはいません。授業中はもちろん切っておくように指導しています。 (白川先生) 遠方からの通学者も多いですし、何か急な連絡も必要になる場合もありますからね。 (高久先生) むやみに禁止するのではなく、生徒には状況を考えて適切に行動できるようになって欲しいと望んでいます。 「学校の授業だけでも大学入試に対応できる」 (中山) 保護者の関心事に大学受験指導の体制がありますが、その点についてお話ください。 (高久先生) 進路希望に応えるために高2からコース別になります。 3つのコースがあって、理系1が電機大進学希望者のコース、理系2が他大学の理系進学希望者のコース、それに文系が他大学の文系進学希望者のコースです。 (中山) 電機大への進学についてはどのようになっていますか。 (白川先生) もともと本校は高校入試が中心で電機大への進学希望者が入学してきましたので、電機大へ推薦入学を希望する場合は原則として全員が進学できるようになっています。 (中山) 生徒の進学希望はどのようになっていますか。 (高久先生) 一貫生の第1期生は現在高2ですが、高2では全体で理系7割、文系3割ですね。一貫生では特に他大学受験の志向が強いようです。 (中山) 理系の希望者の場合、国・公立大への希望が文系に比べて多いと思いますが、いかがでしょうか。 (白川先生) 一貫生は7、8割が国・公立大の志望者のようです。 (中山) 大学受験に関して予備校の利用はいかがですか。 (高久先生) 学校の授業で十分に受験にも対応できるようにしています。生徒にもそのように話していますが、高3の夏休みあたりから受講する生徒が増えるようです。 (中山) 生徒たちは予備校の持つ情報を利用することも考えているのでしょう。 (白川先生) 小学校や中学校時代に塾へ通っていたことも影響していると思います。生徒よりも保護者が予備校の利用を考えるようですね。 (中山) 電機大の推薦資格を持ったままで他大学を受験するということは可能でしょうか。 (高久先生) 現在のところは実施していません。努力して他大学を狙うわけですから、一生懸命取り組んでほしいと思います。電機大を受験しても十分に合格できる学力はつけていると思いますから、あえて梯子を外した、ということです。 「出題の傾向は当面変えない」 (中山) 今年(2000年)の入試から、2科4科選択に変えられたましたが、入学生徒に昨年までと異なった点はありましたか。 (高久先生) 具体的には変わった点はありません。入学者の学力レベルが下がったというデータもありましたが、授業の様子を見ると過去最高の学力を持った生徒のように思えます。そういう点では4科の入試を始めた影響はあるでしょうね。 (白川先生) 模試の偏差値データの2、3の違いは入学後の勉強の仕方ですぐに変わるものですから。 (中山) 2科4科選択の入試を始められる場合、将来は完全に4科に一本化するというお考えがあるのではないか、と思うのですがいかがでしょうか。 また、選抜の男女の比率を見直されるお考えはありませんか。 (高久先生) 入試科目については結論が出ていません。当面は現在の2科4科のままで行います。 男女比については、現在の3:1にはこだわらないつもりです。女子が増えてきたらそれでも良いと思います。 (中山) では、入試問題についてお伺いします。算数では式や考え方を求め、国語でもある程度記述を求める形式が続いていますが、理科、社会に関しても今年の問題の形式を続けられるのでしょうか。 (高久先生) 当面は続けるつもりでいます。特色がありすぎる問題でしたでしょうか。 (中山) そうですね。理科では4分野の中で2分野だけが大問で、あとは科学史の問題などの小問の集まりでした。工夫されたおもしろい出題だったと思いますが、分野のバランスがとれていなかったと思います。 (高久先生) 出題のバランスは変えない方針でいますが、内容の細かい点までは作問する段階でどうなるかはまだわからないですね。 (白川先生) 問題を作成する場合は、受験生のことを考えてあまり大きく変えないという方針で臨んでいます。 (高久先生) 社会では今年同様に地図関係の問題を必ず出します。本校には地図に関するオーソリティーがおりますから。 (中山) それは楽しみです。最後にお二人から電機大の受験を考えている生徒と保護者にメッセージをお願いいたします。 (白川先生) 元気の良い生徒、小学校時代に大きな夢を抱いて実現したいという希望を持っている生徒に来て欲しいと思います。 (高久先生) 私たちはいま持っている興味をなくさないように、深くするようにしたいという考えで教育をしています。人間らしく生きることを学ぶ場所として、この学校を選んでもらいたいと思っています。 以上 付記 高久校長は世界に羽ばたく人材の養成を目指し、さまざまな改革を進めている。校長を支えるスタッフも充実しており独自の教育が進んでいる。今後も注目される。 |
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| 学校案内 | |||||
| 住 所 | 〒184−8555 東京都小金井市梶野町4−8−1 | ||||
| 電 話 | 0422(37)6441 キャンパスホットライン 03(3249)7210 | ||||
| U R L | http://www.kgn.dendai.ac.jp/ | ||||
| 交 通 | JR中央線「東小金井」徒歩5分 | ||||
| 施設・環境 | 武蔵野の豊かな自然に囲まれた校舎はアナトリウムを中心に、一般教室と理科実験室・演示室、理工学実験室、LL教室、コ ンピュータ教室(46台収容)3室などの特別教室に分けられている。設備の整った体育施設や明るい図書室もある。 | ||||
| 生 活 | 3期制、週6日制。食堂(180席、定食6種類、めん類10種類を販売)・売店(パン・牛乳を販売)の利用もできる。 | ||||
| クラス | 中1〜中3では均等学級2・3クラスの編成。高1で高校入学者と一緒の均等クラス編成に編成。高2・3は進路希望により理系1(東京電機大学進学コース)・理系2(他大学理系進学コース)・文系(他大学文系進学コース)の3コースにクラス編成。 | ||||
| 授 業 | 英会話の授業は1クラスを2つに分けて少人数(10〜15名)で実施。中3では、英・数はクラスを合同して習熟度別に授業を行う。高2・3では3コースに分かれ進路に合わせたコース別の授業を行う。 | ||||
| 00年大学合格 | 東京電機大内部進学(222) 電通大(2)都立大(1)早大(1)上智大(3)ICU(1)など |
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| 99年大学合格 | 東京電機大内部進学(215) 東京学大(1)東京芸大(1)東京理大(3)明大(3)ICU(1)など |
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| 98年大学合格 | 東京電機大内部進学(268) 慶大(2)上智大(1)立大(1)明大(1)青学大(1)など |
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| 指定校推薦枠 | 東京理大(1)明大(1)芝浦工大(1)武蔵工大(1)日大(1)成蹊大(1)など | ||||
| 大學合格補足 | 六年一貫の第1期生は現在高2。上記は内部進学希望の多い高校入学者のデータ | ||||
| 受験情報 | ||||||||
| 合格基準 | 2000年合格基準 1回目 日能研 男52 四谷大塚 男50 統一模試 男60 女50 女51 女57 2回目 日能研 男52 四谷大塚 男53 統一模試 男62 女50 女53 女58 |
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| 2001年入試 | 1回目 2月2日 60名 2科4科選択 国(100点)算(130点)理(60点)社(60点) 2回目 2月5日 20名 2科4科選択 国(100点)算(130点)理(60点)社(60点) |
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| 問題の特色 | [国語] 大問はふつう4・5題、設問は約35問。読解問題は小説文・随筆文・論説文・説明文からあわせて2題で、小説文は話題となった作品が出される。記述もあるが設問の前後をよく読めば特に心配はない。標準レベルの問題の問題練習を繰り返すのが良い。漢字の読み書きは満点を取るつもりで問題集で練習する。合格点の目安は男子55〜65%、女子60〜70%。 [算数] 2科4科選択入試になり配点が変わり問題数が減った。大問は5題、設問は13・14問。一行問題はいろいろな内容の問題だが、式や考え方を書く大問3以降では規則性と図形が多い。問題数が減っても図形の問題は減らず重要度がかえって増した。図形中心に問題集で勉強するのが良い。合格点の目安は男子55〜65%、女子45〜55%。ただし今後は上がる可能性が大きい。 [社会] 大問は3題、設問は30問で問題量はかなり少ない。地理・歴史・公民3分野から1題ずつの大問。本文中にあるとおり地理では地形図の問題が出される。2000年の公民の新聞社説の問題はやや難しかったが、他は標準的なレベルの問題。基本知識を確実にするため問題集を繰り返し練習すると良い。合格点の目安は男子65〜75%、女子60〜70%。 [理科] 大問は3題、設問は30問。大問1が物理・化学・生物・地学と科学の常識(発明など)に関する小問の集まり、大問2・3は分野別の大問(2000年1回目地学・化学、2回目生物・物理)で独特の形式・内容は特別難しいものはなく、理科の強い生徒ならば高得点が期待できる。今後は少し難しくなると思われる。合格点の目安は男子65〜75%、女子60〜70%。 |
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| 学費 | 入学金 240.000円 授業料(年額) 375.000円 教育充実費(年額) 375.000円 寄付金・学校債 なし 諸会費・諸経費など 27.650円 | |||||||
| 現状と展望 | まだ六年一貫の卒業生がいない段階にもかかわらず、高い評価を得ている。中学での募集は現在わずか60名(2クラス)だが、多数の応募者を集めている。今後、一貫生の募集が拡大されて卒業生の進学状況が向上すると、さらにレベルアップが期待される。進学校としての人気が上がっていくだろう。 | |||||||
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